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2型糖尿病も親からの遺伝が影響する [日常]

今日の文献購読で発表をしたんだけど、話の詳細はとも
かくとして一般の人が聞いても面白い内容だったと思う。

通常糖尿病には2種類あって、1型は遺伝的問題で
インスリンが作り出せないタイプ、2型はインスリンを
作り出せてもそのインスリンが機能しないタイプである。
後者は肥満やメタボとよく相関していて、生活習慣病
とも言われている。

ところが今日発表したのは、家族で2型糖尿病を発病
した履歴があると、その子孫も発病しやすいというもの。
通常の血糖値で家族に糖尿病の履歴がない人、血糖値
は正常でも家族に履歴がある人、すでに糖尿を発病して
いる人から骨格筋を採取し、マイクロアレイをぶん回した
結果、ある特定の発現因子のターゲット遺伝子が活発
になることがわかり、RT-PCRの結果から現在正常
の血糖値でも家族に発病履歴がある人は、その発現
具合が糖尿病の人に近く、将来的にインスリン耐性が
あがって2型糖尿病になりうるのでは、とのこと。つまり
生活習慣病と言われる2型糖尿病も遺伝子の影響が
大きいのでは?というのがこの文献の本論です。

興味がある人は読んでみてください。一般の人でも
無料でpdfファイルを以下のサイトからダウンロード出来ます。

Jin et al., J Clin Invest. 2011 Mar 1;121(3):918-29.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21393865
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